Jellyfish Collagen

​コラーゲンとは?

 コラーゲンは、生体内で骨、皮膚、腱など固い組織を作るタンパク質ですが、軟骨や水晶体のような軟らかい組織も作ります。その働きとしては、細胞同士を結び付けて組織を作るとともに、組織に弾力性や強度をもたらします。また最近の研究ではコラーゲンに接している細胞に対して増殖や分化などの指令を与える情報伝達の働きなど重要な役割を担っていることがわかってきました。

コラーゲンの構造

 コラーゲンは3つの糸状のたんぱく質が三つ編み構造していますが、加熱すると三つ編みがほどけ、一本ずつの糸がばらばらになり丸まったような状態になります。この状態がゼラチンです。一度ゼラチンになってしまうとコラーゲンには戻りません。またゼラチンをさらに強烈に加熱すると、細かく分解します。これがペプチドです。元々はコラーゲンなのでコラーゲンペプチドや加水分解コラーゲンとも言われますが、化学的にはコラーゲンではありません。

Jellyfish Collagen クラゲコラーゲン(JelliCollagen®)

 一般に販売されているコラーゲンは、ウシやブタの骨や皮膚、魚鱗などの硬い組織から抽出したコラーゲンです。クラゲは軟体動物ですので、珍しい軟らかい組織から抽出したコラーゲンを得ることができます。クラゲコラーゲンの特徴は、ウシ、ブタ、魚鱗を由来とするコラーゲンとは異なり、ヒドロキシリジンというアミノ酸が多く、糖鎖の修飾が多いとされています。最近の研究では、特に上皮系の細胞の増殖活性を有していることが明らかになっており、新たな医療デバイスの開発に向けて研究開発を進めています。