株式会社 Jelly Laboは、クラゲ由来の素材を、化粧品原料・食品・医療材料など、様々なライフサイエンス分野へ展開して活用することで人々の美と健康に貢献するとともに、世界中のクラゲ問題も解決を目指している理化学研究所発のバイオソーシャルベンチャー企業です。
これまで科学技術振興機構の大学発ベンチャー創出によって創業した株式会社海月研究所の創業メンバーとして活動をおこなっておりましたが、諸事情より改めてクラゲの有効活用の事業化を目指して創業いたしました。クラゲ由来糖タンパク質(JelliMucin®)およびクラゲ由来コラーゲン(JelliCollagen®)を世界で唯一、製造販売をおこなっております。
海のなかの出来事なので、あまりご存じない方も多いかもしれませんが、いま、クラゲは日本だけではなく世界中で異常かつ大量に発生しています。その原因は、地球の温暖化、水産資源の乱獲、人工海岸の増加など、様々な複雑な要因が絡みついた結果と考えられていますが、その影響は、漁業、工業、観光業など、多岐にわたり、様々な問題を引き起こして社会問題となっております。
しかしながら、大量に発生したクラゲについて有効な活用法が見出させていないため、海洋に放置されることが多々あります。そして、クラゲが海洋に放置されることで、ますますクラゲが増えてしまうという悪循環に陥っております。このような状況が続いていくと、その海域に生息する生物はクラゲだけになってしまうかもしれないと、海外の海洋ジャーナリストが警笛を鳴らしています。
私たちは、大量に発生したクラゲを一旦その海域から取り出して有効に活用していくことで、クラゲの発生量をコントロールしながらクラゲ由来の新素材を提供していくような、新しく発展的な循環を作り出したいと考えています。より良い世界、より良い未来につながるように。
大量に存在するクラゲを集めて幅広く活用していくためには、様々な分野の方々のご協力や技術の集結が不可欠です。弊社事業ならびにクラゲの有効活用に少しでもご興味をお持ちいただけましたら、一声お掛けいただけますと幸いです。ぜひ一緒に事業化を目指していけたらと考えております。
これからもより一層の努力を続けてまいりますので、ご支援、ご鞭撻のほど、なにとぞどうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社Jelly Labo 代表取締役 馬場崇行
